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2012年秋に始まる新しい「出生前診断」の詳細と問題を理解しよう。

話題になっている出生前診断?

既にニュースでご覧になって知っている方も多いと思いますが、妊婦の血液で検査できる新しい「出生前診断」がこの秋から試験的に複数の病院で始まります。

たくさんの議論があって、簡単に考えることはできません。

きちんと理解して、みんなでよく考えましょう。


出生前診断とは?

まずはWikipediaから。
「しゅっせいまえしんだん」って読むのかと思っていましたが違いました。

出生前診断(しゅっせいぜんしんだん又はしゅっしょうぜんしんだん)は、胎児の異常の有無の判定を目的として、妊娠中に実施する一群の検査のこと。広義では文字通り「出産までに行う検査および診断」であり、狭義では「異常が疑われる妊娠に対し出産前に行う検査および診断」を指す。
血液検査による出生前診断の検査は妊娠10週目以降から可能です。
出典:ウィキペディア「出生前診断」

今までの妊婦健診との違い

妊婦さんの血液でDNA検査できる

出生前診断は、妊婦の血液を採取して血液中の胎児のDNAを調べる新しい検査方法です。これによって、胎児にダウン症などの染色体異常の有無しを確認できます。

精度が上がる

99%の精度で異常が分かるとされています。(後述しますが、これが分かりにくい問題です)

検査は妊娠10週目以降から可能で、妊婦の血液中に含まれるわずかな胎児のDNA型を調べ、99%の精度で異常が分かるという。
妊婦の血液でダウン症診断 5施設で9月以降導入 中絶大幅増の懸念も | msn 産経ニュース

通常の妊婦検診で行われている超音波検査でも、明らかな形態的異常は分かりますが、出生前診断はより確実なデータを取ることができます。そのため、妊婦検診で異常があった場合には、出生前診断を医師から勧められる場合があります。

費用は?

保険が効かないため、自己負担で20万円程度になるようです。

問題やメリットとデメリット

命のこと

出産前の胎児の状態を把握するために、確実なデータが得られるのが出生前診断です。しかし、一方で染色体異常が見つかった場合に、赤ちゃんの障害を理由に中絶を選択することが増えては、「命の選別」を促す危険性があると危惧する医療関係者も多いようです。また、赤ちゃんの生死を誰が、どういう理由と権利で決めるのか、という倫理に触れる問題でもあります。

現時点では、この検査の導入を検討している医師らが集まった会議で「妊婦全員が対象となる「マススクリーニング検査」として実施されないよう進めることで一致」しました。

99%という数字の意味が分かりにくく、直感的と違う

「99%の精度の検査をして、染色体に異常が見つかりました」と診断された場合、「うちの子は、99%の確率で(例えば)ダウン症なんだ。」と理解してしまうと思いますが、それは違います。

ややこしい確率の問題なので分かりやすくしてみます。

仮に、ダウン症の発症の確率が、0.1%だとします。1000人に1人がダウン症を発症するということです。

100万人が検査を受けたとすると、以下の4つのパターンが出てきます。

  1. 実際はダウン症でなく、ダウン症でないと診断されるのは、98万9010人。
    (99.9% x 99% = 98.901%)
  2. 実際はダウン症でなく、ダウン症であると診断されるのは、9990人。
    (99.9% x 1% = 0.999%)
  3. 実際にダウン症であり、ダウン症でないと診断されるのは、10人。
    (0.1% x 1% = 0.001%)
  4. 実際にダウン症であり、ダウン症であると診断されるのは、990人。
    (0.1% × 99% = 0.099%)

この4つのパターンの中でダウン症と診断されるのは、100万人中1番と4番の合計1万980人です。私達が検査を受けると、約1%の確率で異常と診断されます。

さて、この1万980人の中で本当にダウン症である赤ちゃんは、990人だけです。残りの9990人の赤ちゃんは、ダウン症ではありません。最初の、「うちの子は、99%の確率でダウン症なんだ。」というのは間違いで、この場合には「うちの子は、9%の確率でダウン症なんだ。」と理解して、考えるのが正しいのです。

このように、「99%の精度」という時のその内容が私達の理解とズレていることが、問題と言われています。

この検査をして「異常と判定された」とする。それを「この子は99%の確率でダウン症だ」と誤解する人が多くいそうだが、それは間違っている。
99% | k-takahashi’s 雑記

異常という診断を受けた時にどう考えるのか、それを考えた上で検査を受けるべきだと思います。その時、判断に影響を与える99%という数字のことも、きちんと理解しておきたいと思います。

今後の流れは?

当面の検査対象となるのは、染色体異常の可能性が高い以下の条件がある妊婦で、染色体異常の可能性が低い妊婦は検査対象外となったようです。

  • 高齢妊娠
  • 以前に染色体異常の子供の妊娠経験がある
  • 夫婦いずれかが染色体異常の保因者である

35歳以上の妊婦さんでは、染色体異常のリスクが高まるため、関心がある方も多いと思います。
気になる方は、多くのメディアでも報道されていますので、以下も参考にしてみてくださいね。

参照元:

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Author: mama

名前:Mariko Nishikawa 仕事:PR会社に勤務で現在二人目の子どもの育休期間を終えて、2013年4月頃から職場に復帰復帰しました!

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